サボテン公園南側地すべり



2.3.11報(平成24年5月12日)その後。


@最近のサボテン公園裏の崩壊
旧サボテン公園南側にある地すべりは、2004年に動き、翌年に再度動きました。 この時、砂岩泥岩互層の崖が出来ました。 この崖は泥岩のスレーキングによって崖錐が形成されてゆきましたが、 現在はもう少しで、砂岩層に届きそうになっています。 今年で8年目です。砂岩層の下部に見える白い線は塩類の集積したものです。
(撮影日:5月12日)



A砂岩層と塩積
上位に砂岩層、下位に砂泥互層のアップです。砂岩層の下部が白くなっているのは塩類集積です。 砂岩層から析出する塩類の主な元素はMg(マグネシュウム)です。 これに対し、泥岩から溶出する塩類はNa(ナトリウム)が主です。 堆積環境は同じ海中なのに、含有される元素が違っているのは不思議です。



B泥岩の風化による変色
写真左半分は先週崩れてきた泥岩で、右半分は昨年崩れた泥岩です。 昨年崩れた泥岩は粘土化して、色も「にぶい黄橙」に変色しています。 泥岩の風化による変色は早く、だいたい2,3ヶ月で変色が始まります。
*:「にぶい黄橙」というのは標準土色帳による色の名前です。




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