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写真3.火山研究所の南西側崩壊地から
火山研究所南西側にできた崩壊地の頭部より、南西方向を見たところです。
正面にある高まりを境に,崩土は左右に分かれ、
右側に流れた崩土は,別荘地に流入し数軒の家を埋没させました。
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写真4.阿蘇火山研究所南側の崩壊地
火山研究所の南側にあった草地が、地震後、塊状になりました。
現地は固結粘土層(ローム)であったため、
塊状の亀裂に水が浸透すると容易に流動化するのではないかと思っていましたが、
今回行ってみると粘土層は排土されていました。
厚さは約10m位であったので、相当な土量と思います。
排土部は、写真の真ん中で少し低くなった部分です。
地震直後の状態は、「熊本地震災害2016/8/17」にアップしています。
撮影日:2019/8/19
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写真1.崩壊地の頭部アップ
崩壊地の頭部は固結粘土層(ローム)です。
最上部は黒色の腐植層で、下位に約1.5mの褐色のローム層と黒色のローム層が見られます。
黒色ローム層には堆積時に出来たと考えられる平行な線状模様があります。
黒色ローム層の下位は褐色のローム層が続きます。
褐色ローム層の層厚は約6mで、赤色礫層(ポールの下に見える赤色層)まで続きます。
全体的に、粘土層特有の乾裂(乾燥亀裂)が見られます。
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写真2.草千里ヶ浜軽石層
草地に生じた崖の最上部に見られるローム層の断面です。
人が立っている所に、オレンジ色の明るい層が見られますが、これが草千里ヶ浜軽石層です。
崖全体の写真は、2016/08/26にアップしています。
撮影日:2019/8/20
参考文献:宮縁育夫(2003)阿蘇火山における過去9万年間の降下軽石堆積物、火山、vol44,No2,p195-214
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写真5.
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写真6.烏帽子岳(阿蘇)の斜面崩壊
熊本市で地すべり学会があり、友人が来るというので行ってきました。
この時、阿蘇に行こうと言うことになり、ついて行きました。
阿蘇には20年ほど前に行ったことがありましたが、
この時は火山には全く興味が無く、火山博物館の方が面白かったとことを憶えています。
しかし今は、新燃岳、硫黄山の噴火を経験して、火山には大いに興味があり、
また熊本地震の時には、多数の斜面崩壊が発生したことを知り、一度行きたいと思っていました。
写真は火山博物館の前に見える烏帽子岳の崩壊地です。
雨による崩壊との違いは、尾根のギリギリから崩壊が発生していることです。
撮影:2019/8/20
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