29年災害速報

1.福岡北部豪雨災害


1.福岡北部豪雨災害(2017年7月5日〜6日)


写真−12.福岡県北部豪雨災害、流出した土砂

被害の大きかった北川の中流部、松末小学校の近くです。
道路の土砂は排土されていますが、両側に積み上げられた土砂で、その量が概略推定できると思います。
写真は北川の下流方向、南方向に撮っていますが、道路左側の土盛りのさらに向こう側に北川が流れています。
撮影:2017/7/29



写真−11.福岡県北部豪雨災害、激しく侵食された河床

土石流によって浸食された河床です。
写真中央の橋脚で白い部分は土砂で埋まっていた部分ですが、
今回の土石流によって土砂は流出してしまいました。
川は土砂を運びながら土砂を堆積し、数十年数百年に一度、このような激しい浸食作用を行います。
鉄橋は久大線、川は大肥川で、すぐ筑後川に合流します。
撮影:2017/7/29



写真−10.福岡県北部豪雨災害、北川

現場は、北川が筑後川に合流部する地点から約100mほど上流側です。
真新しくてまだ使える様に見える車が、瓦礫の上に載っていますが、
おそらくあまり遠くない距離を流れてきたのでしょう。
ナンバープレートもほとんど無傷でした。
周辺の木片や瓦礫は片付けが進んでいるように見えます。
撮影:2017/7/29



写真−9.砂質堆積物、九州北部豪雨災害

北川が筑後川に合流する近くで見られた砂の堆積層です。
礫や粘土の混入は見られないので、流速が比較的安定していたことが推定できます。
このような砂層が堆積したのは、災害当時、筑後川が増水していたので、
合流部で北川が堰き止められ流速が低下したために、このような砂層が堆積したものと思います。
砂層の下に倒れた草が見えていますが、これが元の河床でしょう。
撮影:2017/7/29



写真−8.赤谷川と乙石川合流部の露頭、九州北部豪雨災害

乙石川が赤谷川へ合流する部分のアップです。
乙石川は赤谷川の右岸側から流入し、赤谷川の左岸を浸食したため、基盤岩が露出しました。
基盤岩は花崗閃緑岩ですが節理の発達がよく、ここでは受け盤になっています。
写真左側にある露岩は、角が取れて球状のものが見えるので、花崗岩の風化によくあるコアーストーンと思われます。
対岸からの観察です。
撮影:2017/7/29



写真−7.赤谷川と乙石川の合流部、福岡県北部豪雨災害

乙石川が赤谷川に合流する部分で、乙石川は赤谷川に対し、ほぼ直角に流入しています。
乙石川の流入により赤石川の左岸は浸食され、基盤岩が露出しました。
崩壊地として見えている部分は、赤谷川の左岸です。
撮影:2017/7/29



写真−6.松末小付近付近の流出土砂、九州北部豪雨災害

映像は乙石川が赤谷川に合流する地点で、上流側(乙石川)を撮影したものです。
乙石川に堆積した土石はすでに排土されていますが、
その後の流量の変化によって、数センチ〜十数センチの段差ができています。
土石は全体に白っぽく、花崗岩起源の砂、礫であることがわかります。
撮影:2017/7/29



写真−5.福岡県北部豪雨災害、赤谷川水系、乙石川出合い付近

赤谷川の河岸段丘が浸食された様子です。
段丘は本流の赤谷川にありますが、
写真左側から、乙石川の土砂が流入し、果樹園になっていた段丘を浸食しています。
段丘の土質は巨礫混じり砂層です。
手前のガードレールは、赤谷川に合流する乙石川に架かった橋です。
撮影:2017/7/29



写真−4.九州北部豪雨災害、北川合流部近く

撮影地は北川が筑後川に合流する場所に近いため、砂層が約70cm堆積しています。
これは筑後川の増水のため、北川が堰き止められ流速が落ちたためと考えられます。
流木はその後に流れてきたものでしょう。
撮影:2017/7/29



写真−3.福岡北部豪雨災害

テレビでは流木災害の模様が伝えられていましたが、橋にダムアップしたような流木は、かたづけられていました。
印象的だったのは、広範囲に堆砂した中に、一階部分を埋められたまま家屋です。
堆砂深は1mあまりでこの下には、道路、畑が埋められていると思います。
撮影:2017/7/29



写真−2.福岡県北部豪雨災害、北川河口近く

北川は筑後川の支流の一つで、ここから100m程で筑後川の合流部となります。
写真左側が北川の本流ですが、堆砂土はあらかた除去されています。
高速道路高架下に片付けられた流下物が盛り上がっているのがみえます。
高速道路は左が日田、右に行けば朝倉、久留米です。
撮影:2017/7/29



写真−1.福岡県北部豪雨災害、北川付近

豪雨災害から3週間が経過し、ボランティアの方の活動も報じられるようになったので、調査に出かけました。
被災の模様は、今まではテレビの映像で見ていましたが、
映像はテレビのチャンネルを変えるとどんなに残酷な映像であっても、瞬間に消えてしまします。
しかし被災地の現実は過酷なものでした。
真新しい家の軒下まで堆積しているのは、サラサラとながれる砂で、
枝をなくし、樹皮の無いスギの生木が無ければ、まるで海岸の砂みたいです。
ここは北川の河口に近い所なので、流速もそれほどでなかったのだろうと思います。
家は破壊されていません。
撮影:2017/7/29




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