高谷のとっておき画像

・書籍編・土層と岩層編・塩類集積編



17.お鉢
  (2018年10月)

16.玄武洞
  (2018年08月)

15.中央構造線アーカイブ
  (2016年06月)

14.柱状節理
  (2016年03月)

13.硫黄山ナウ
  (2016年02月)

12.日光アーカイブ
  (2016年01月)

11.大涌谷アーカイブ
  (2015年05月)

10.大谷石の塩類集積
  (2015年04月)

9.春先の落石
  (2015年03月)

8.硫黄山アーカイブ
  (2015年02月)

7.御嶽山アーカイブ
  (2014年11月)

6.巨大転石
  (2014年06月)

5.石堂山の不思議
  (2014年04月)

4.荒砥沢の地すべり
  (2013年09月15日)

3.碁盤の目現象
  (2013年05月08日)

2.大谷崩れ
  (2012年09月)

1.赤崩(静岡県)
  (2011年09月)

B-1.束石の崩壊
  (2003年09月)

B-2.塩類集積その2
  (2007年09月)

B-3.土層と岩層編
  (2007年09月)

B-4.「自然は丸いモノがお好き」
  (2007年09月)



・書籍編

書名:技術者のための「地すべり山くずれの知識」
定価:2200円。
発行所:鹿島出版会。
形状:B6版,150頁。

書評−生徒用です。

 本書は,表紙写真の明るい色彩に象徴されるように,地すべり山くずれについて,明るく平易に書かれています。
 本書の著者は,学生時代の「地表変動論」より始まり,地すべり学会の当初より現在まで,
多くの,キラキラと光る銀色の地すべりの物理学をコツコツと積み重ねてきたことがわかります。
それ故か,本書は,「拾い読み」に適しています。
読み返せば読み返す度に,新しい発見があります。
これは,著者が「同じ現場に,何度も何度も繰り返し足を運ぶことによって,新しい発見がある。」
と云っていることと重なるからでしょう。
また,本書は、工学系や地質学系の専門書とは違って,地すべりの物理学と歴史があります。
本書での地すべり物理学は数式のない,やさしい物理学です。
 そして,本書の面白さは、”現場百遍”より得られた事実と
長年の”基礎実験”から得られた物理学を,
歴史を絡めて平易に書かれていることから、科学ストーリとなっていることにあります。
よって,初心者にも読みやすい本となっています。
 地すべりは,地形学,地質学によって調査分析され,工学によって工事されます。
細分化,専門化するほど,それらの基礎として,物理学は重要です。
物理学を知らない,事前の防災も,事後の分析と工事も失敗と無駄となります。
 このように,将来の地すべり技術者には幅広い経験を与えてくれる参考書です。





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